専業主婦はカードローンの審査に通過できないと思っている人もいるかもしれませんが、本人が働いていなくても夫に収入があれば配偶者貸付を利用してお金を借りられます。
配偶者貸付に対応しているカードローンは総量規制の例外貸付に分類されており、夫の年収の3分の1までは無職の専業主婦でもお金を借りることが可能です。
総量規制の「例外貸付け」に分類される契約
引用元: 総量規制が適用されない場合について【貸金業界の状況】-日本貸金業協会
配偶者と併せた年収3分の1以下の貸付け
銀行法を遵守している銀行カードローンは総量規制対象外になり、配偶者貸付を利用できるうえ、収入なしの専業主婦でも前向きに与信審査を進めてもらえます。
専業主婦でも借りられるカードローンは、以下のとおりです。
銀行カードローン | カードローン | 配偶者貸付 | 夫にバレない |
---|---|---|---|
ネット銀行カードローン | イオン銀行カードローン | ◯ | ◯ |
PayPay銀行カードローン | ◯ | ◯ | |
セブン銀行カードローン | ◯ | ◯ | |
メガバンクのカードローン | 三井住友銀行カードローン | × | △ |
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック | × | △ | |
みずほ銀行カードローン | × | △ |
ネット銀行カードローンは配偶者貸付に対応しており、専業主婦でもキャッシングできるだけではなく、夫へバレずに利用することもできます。
メガバンクのカードローンと比べてネット銀行カードローンは新設されて間もないため、新規顧客を獲得する目的で専業主婦でも貸付対象にしています。
一方でメガバンクは配偶者貸付に対応していないケースがほとんどなので、専業主婦がお金を借りるのなら、ネット銀行カードローンを利用しましょう。
- 専業主婦が融資を受けられるのは銀行のカードローンだけ
- ネット銀行カードローンは専業主婦への貸し付けに積極的
- 借り入れ金額を50万円未満にして申し込めば夫の収入証明書の提出は不要になる
- 在籍確認なしのカードローンを選べば夫にバレずに借りられる
この記事では、専業主婦でも借りられるカードローンを紹介していきます。
申し込みから借り入れまでの流れについても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
専業主婦でもカードローンでお金が借りられる!在職していなくても自分名義で借り入れ可能
銀行カードローンなら、専業主婦でも自分名義で借り入れできます。
なぜなら銀行カードローンは、総量規制の対象外だからです。
借り入れ上限額を年収の3分の1までと定めた貸金業法上のルールのこと。
すべての貸金業者が対象となり、このルールを遵守している。
クレジットカード会社や消費者金融などの貸金業者は、総量規制に違反すると営業停止になることから貸付限度額を年収の3分の1までと定めています。
銀行法に従って運営している銀行は総量規制の対象外であり、年収による上限額を設けていないのが特徴です。
ただし銀行カードローンは金融機関ごとに異なる勧誘方針を定めており、本人に収入がないと申し込めないケースがあります。
例えばメガバンクであるみずほ銀行は、カードローンの貸付条件を以下のように定めています。
2.ご利用いただける方
以下のすべての条件を満たす個人のお客さま引用元: 「みずほ銀行カードローン」みずほ銀行
- ご契約時の年齢が満20歳以上満66歳未満の方
- 安定かつ継続した収入の見込める方
- 保証会社の保証を受けられる方
つまり、安定した収入のない人は申し込めないということです。
収入のない人は、貸したお金を返してもらえなくなるリスクが高いと銀行から判断されます。
特にメガバンクなどの大手銀行は営業成績に対してシビアであるため、返済にあてられる収入を得ていない専業主婦への貸付に消極的です。
一方で新たな形態の銀行として注目されているネット銀行は、専業主婦を含め新規顧客へ前向きに融資しています。
ネット銀行は専業主婦への融資に積極的な姿勢がある
ネット銀行は専業主婦への融資に積極的な姿勢を示しており、借り入れできる可能性が高いといえます。
なぜならネット銀行は店舗型の銀行よりも知名度が低く、新規顧客を獲得することを重視しているからです。
来店型の銀行とは違って店舗を建設したり大勢の行員を雇ったりするコストが削減できるため、顧客サービスを手厚くしています。
顧客サービスの一環で郵送物なしのカードローンを提供しており、自宅に書類が届かないことから、夫へ借り入れがバレる心配もありません。
特に専業主婦への融資に積極的な銀行は、以下のとおりです。
金利 | 限度額 | 融資にかかる時間 | |
---|---|---|---|
イオン銀行カードローン | 3.8〜13.8% | 50万円 | 1週間前後 |
PayPay銀行カードローン(旧ジャパンネット銀行) | 1.59〜18.0% | 1,000万円 | 3日〜1週間 |
セブン銀行カードローン | 15.0% | 50万円 | 1週間〜10日 |
ひとつずつ解説していきますので、参考にしてください。
金利を重視するならイオン銀行カードローン
イオン銀行カードローンは金利が最大13.8%に設定されており、少しでも返済額を抑えたい人に向いている商品です。
商業部門で得た顧客基盤を活かして運営しており、様々な属性の人を受け入れているため、専業主婦でも配偶者に安定した収入があれば申し込めます。
イオンのショッピングモール内に店舗を構えているケースもあり、インターネット上のやりとりに不安を感じる人も利用しやすくなっています。
ただし設立が2006年と浅いことから審査のノウハウが確立されておらず、どんなに早くても融資までは1週間前後かかってしまいます。
そのため、すぐにお金が必要な人は別の銀行を利用することをおすすめします。
PayPay銀行カードローンなら高額融資が期待できる
PayPay銀行カードローンは限度額が1,000万円までとなっており、高額融資を希望する人にぴったりです。
専業主婦の限度額は最大で50万円に設定されているケースが多いですが、PayPay銀行カードローンは上限が設定されていないため審査次第で高額融資が受けられます。
50万円以上の融資を受けたい場合は、PayPay銀行カードローンに申し込むと良いでしょう。
ただし金利が18.0%と高めに設定されており、返済期間が長くなるほど返済額が膨れ上がるリスクがありますので注意が必要です。
セブン銀行カードローンは収入がなくても申し込める
セブン銀行カードローンは安定した収入があることを申し込み条件にしていないため、専業主婦でも安心して申し込めます。
セブン銀行カードローンの申し込み条件は、以下のとおりです。
引用元: セブン銀行
- セブン銀行口座をお持ちのお客さま(個人)
- ご契約時の年齢が満20歳以上満70歳未満のお客さま
- 一定の審査基準を満たし当社指定の保証会社(アコム株式会社)の保証を受けられるお客さま
- 外国籍の方は永住者であること
つまり国内に住んでいる70歳未満の成人であれば、誰でも申し込めるということです。
限度額は10〜50万円までと少額の借り入れに特化していますので、給料日まであと少しで2、3万円必要だという人にぴったりです。
ただし口座を持っていない場合は融資までに1週間〜10日程度かかるため、借り入れを急ぐ場合は別の金融機関を利用しましょう。
口座を持っている銀行に申し込むと審査で有利な判断をしてもらえる
ネット銀行に対して何となく抵抗がある人は、自分が預金口座を持っている銀行のカードローンに申し込むのもひとつの手段です。
個人情報や預金などの取引状況が既に銀行側に把握されており、審査で有利な判断をしてもらえるからです。
あなたがお金を貸す場合でも、通りすがりの人よりも性格をよく知っている友人のほうが信用できるのではないでしょうか。
銀行も同じように判断するため、既に取引がある銀行カードローンに申し込んだほうが審査に有利になります。
以下のような取引をしていると、さらに審査で好印象を与えられます。
- 公共料金の引き落とし先として設定している
- 定期預金や定期積金をしている
- 夫名義で住宅ローンやマイカーローンなどの契約をしている
特に夫が住宅ローンの契約をしている場合は、支払い能力があることの証明になります。
住宅ローンは融資金額が数千万円と高額であり、全てのローンの中でも最難関だとされているからです。
どこで借りるか悩んだら、馴染みのある銀行に相談するのもいいかもしれません。
専業主婦がカードローンでお金を借りる流れを6ステップで解説
カードローンでお金を借りたことがなく、どうやって申し込んだらいいのか不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
カードローンの借り入れまでの流れはシンプルで、難しい作業はほとんどありませんので安心してください。
申し込みから借り入れまでの流れは、以下のとおりです。
Webから申し込むのが一般的で、パソコンやスマートフォンから簡単に申し込めます。
重要なのは、申し込み内容を正確に入力することです。
間違った内容で申し込んでしまうと、虚偽の申告とみなされて審査に落とされてしまう可能性があります。
必要になるのは、基本的には運転免許証などの顔写真付きの本人確認書類のみです。
現住居と本人確認書類の住所が異なる場合は、審査担当者に必ず伝えましょう。
専業主婦の場合は自宅の固定電話か、本人の携帯電話に審査担当者から電話がかかってきます。
銀行によっては、在籍確認をおこなわない場合もあります。
審査結果は、メールもしくは電話によって通知されます。
その後の手続きについての説明を受けた後に、正式に契約を結ぶことになります。
ローンカードが到着するより前に借り入れを受けたい場合は、この時点で口座振込での借り入れを希望していることを伝えましょう。
正式に契約が終わると、ローンカードが簡易書留で届きます。
契約後の3〜5日後に届くケースが多いですが、いつ郵送されるか気になる場合はコールセンターに問い合わせて状況を確認してもらいましょう。
ローンカード到着後は提携のコンビニATMなどを利用して、24時間いつでも簡単にお金を借りられます。
口座振込の手続きを取れば自分の口座へ直接振り込んでもらうことも可能ですので、状況に応じて活用すると良いでしょう。
銀行カードローンの融資が受けられるのは最短翌日
銀行カードローンの審査結果は最短即日で通知され、最短翌日に融資を受けられます。
残念ながら銀行カードローンは即日融資には対応していませんので、申し込んだ当日には借りられません。
なぜなら銀行カードローンは暴力団への資金流出を防止する目的で、2018年に警察庁のデータベースへの照会を以下のように義務付けたからです。
本年1月4日から警察庁の暴力団情報データベースへの接続が開始されましたのでご報告いたします。なお、接続に関する枠組みの概要は次のとおりです。
引用元: 「反社会的勢力との関係遮断に向けた対応について」一般社団法人全国銀行協会
- 警察庁の暴力団情報データベースへの接続は、預金保険機構を介して実施する。
- 対象取引は、新規の個人向け融資等とする。
- 対象者は、個人の融資申込者等とする。
警察庁のデータベースには預金保険機構を介して照会をおこなうため審査に時間が取られてしまい、銀行カードローンの即日融資は事実上廃止されました。
つまり、どうしても即日で借りたい場合は消費者金融を利用する必要があるということです。
消費者金融の配偶者貸付を利用すれば即日融資が受けられる
専業主婦が消費者金融で即日融資を受けるには、配偶者貸付を利用する必要があります。
配偶者貸付とは配偶者の年収の3分の1までお金を借りられる制度のことで、総量規制の例外貸付として法的に認められています。
日本貸金業協会のホームページでは、配偶者貸付について以下のように解説しています。
配偶者の同意を得る必要がありますが、借入本人と配偶者の収入を合算して、その3分の1までの借入れを可能とする「配偶者貸付」という総量規制の「例外」制度があります。
引用元: 「総量規制が適用されない場合について」日本貸金業協会
つまり配偶者の同意を得れば、専業主婦でも消費者金融からお金を借りられるということです。
配偶者貸付を利用する際に提出を求められる書類は、以下のとおりです。
- 配偶者の収入を証明できる書類(源泉徴収、給与明細など)
- 夫婦間の関係を証明できる公的書類(住民票、戸籍抄本など)
- 配偶者貸付に関しての配偶者の同意書
- 指定信用情報機関への信用情報の提供などに関する配偶者の同意書
これらの書類を全て用意して提出すれば、消費者金融でも借り入れできます。
消費者金融なら他社借り入れがあっても借りられるため、複数社のカードローンを利用している専業主婦にも最適です。
ただし配偶者貸付には夫の同意書が2種類必要になるため、夫に内緒で借りたい人には向いていません。
夫に内緒で借りる方法については、以下で解説していきます。
主婦が夫に内緒で借りるなら在籍確認の電話連絡なしのカードローンを選ぼう
在籍確認の電話連絡がないカードローンを選ぶと、夫にバレる心配がありません。
2019年12月に専業主婦168人を対象にアンケートを実施したところ、夫に借り入れがバレたケースの実に78.2%が、在籍確認の電話が原因だったと回答しています。
夫の勤務先に在籍確認がおこなわれたり、自宅にかかってきた在籍確認の電話を夫が取ってしまったりしたことで借り入れがバレてしまうケースが多いです。
夫にバレたくないのなら、電話連絡による在籍確認なしでキャッシングできるカードローンに申し込みましょう。
借り入れ希望額を50万円未満にして申し込めば夫の収入証明書なしで借りられる
借り入れ希望額を50万円未満にして申し込めば、夫の収入証明書なしで借り入れできます。
なぜなら貸金業法で50万円以上の借り入れがある場合に収入証明書の提出をすることが義務付けられているからです。
銀行カードローンは貸金業法の対象ではありませんが、貸しすぎや借りすぎを防ぐために自主的にこのルールを導入しています。
銀行カードローンで収入証明書が必要になる旨については、新生銀行カードローンレイクの公式ホームページにも記載されています。
50万円を超えて契約する場合は、「収入を証明する書類」のご提出をお願いしております。
引用元: 新生銀行カードローン エル公式
つまり50万円以下の借り入れにしておけば収入証明書を提出する義務がないため、夫にバレるリスクが少なくなるということです。
夫の部屋やカバンから収入証明書をこっそり手に入れる必要もありませんので、バレずに借りたい人には最適な方法だといえます。
ただし他社の借り入れと合計して100万円以上の借り入れをする場合は、収入証明書の提出を求められる可能性がありますので注意してください。
1社からの借り入れ額を必要最小限に抑え、50万円未満にするのがバレないコツです。
借り入れが希望額に満たない人は、さらに他の銀行カードローンに申し込むのもひとつの手段です。
借り入れ額が足りなければ2社から借りよう
審査の結果、限度額が希望金額に満たないケースもあります。
限度額が希望する金額よりも少なくなってしまった場合は、2社から融資を受けるのがおすすめです。
例えば50万円が必要な場合は1社に50万円を申し込むのではなく、20万円と30万円に分けて2社に申し込めば収入証明書なしで50万円が借りられます。
収入のない専業主婦は限度額を低めに設定されることが多いため、複数の金融機関を活用することをおすすめします。
郵送物は夫の目に届かないところに保管しよう
郵送物は夫の目に届かないところに保管するのが、バレないための鉄則です。
特にローンカードを見られてしまうと、借り入れがバレてしまう可能性が非常に高いです。
簡易書留で届くローンカードは到着の日付も時間帯も指定できないため、自分が確実に受け取れるように予定を空けておきましょう。
ローンカード以外に利用明細が郵送されてくる商品を利用すると、夫の目に触れてしまう可能性がありますので注意が必要です。
ネット銀行のカードローンならインターネットで明細を確認できるため、郵送物でバレる心配がありません。
カードローンに申し込む場合は、郵送物の有無を確認してから申し込むようにしましょう。